素人の所見

11月22日に始まって、23日からの3連休に合わせて大騒ぎになった、焼岳の地震騒動。
ここ数日は揺れも減り、ここで、あるじなりに、ちょっとまとめ。

11月23日、お客様の夕食時間頃から、中尾平でも地震を頻繁に感じるようになり、お客様も不安な様子。

中尾から一番近い気象庁の地震観測点は、奥飛騨温泉郷栃尾で、直線距離にして約5.5km。中尾では揺れているのに、地震速報は出ない・・・・・ということは震源の浅い、局地的な地震。
焼岳か?

あるじも、ちょっと緊張しました。
お客様の夕食も進み少しゆとりができたので、奥さんやスタッフに任せて情報収集。

すると、気象庁地震火山部から【焼岳 火山の状況に関する解説情報 第1号】が発表されてる(汗)
しかし、噴火警戒レベルは、まだ、通常の『レベル1、活火山であることに留意』が継続ということでひと安心。
単純に信じるなら、火山活動が活発化してるかもしれないけど、まだすぐには噴火しないよ、と考えられる状況。

じつはあるじ、ここ数年、防災・減災について学んでおりまして、昨年度からは専門家のアドバイスを受けながら、この中尾で焼岳が噴火したら、どう避難すればいいのか、観光客の皆さんをどう避難誘導すればいいのか、どのタイミングで避難行動を開始するのがいいのか、そんなことを考えています。
(おかげで、今回の地震でも、その関係で知り合った皆さんから、いろんな情報をいただけて、とても助かりました)

ただ、恥ずかしながら、あるじの検討事項のまとめは遅々として進まず、まとまらないうちに、この事態。

なんてこった・・・・・・・・

目の前が真っ暗になりそうでしたが、ここは気をとりなおして、落ちつくために深呼吸。

なんにせよ、落ち着いて、よく考えて、状況を見て、的確な判断
そう言い聞かせるしかありませんでしたね。

町内会役員や観光組合役員と連絡を取りながら、最悪の事態も頭の中において、一夜を過ごしました。

翌日から、地元民が会えば、焼岳の話、そして発生する宿泊キャンセルの話。
明るい顔をしてる人は少なかったです・・・
新聞やテレビなど、各メディアでも取り上げられ、焼岳周辺をたくさんの取材ヘリが飛び、焼岳が噴火するのでは?なんて不安なことを言い出す人あり、さらには焼岳噴火したらしいよなんて嘘っぱちまで言い出す人もあり。

お泊まりのお客様は、不安な夜を過ごされたことと思います。
ホントに、あるじの力で止められるものなら、止めたかったのですが、力及ばず、なすすべもなく・・・

こうして状況を見て日々を過ごすうちに、大地が揺れる回数が減ってきました。
地元でも、これで終息か・・・・・と期待感が高まってきています。

しかし、落ち着いてくると、もうマスコミは全く興味を持たず!!
あれだけ、騒がしく報道しておきながら、活動が落ち着くと、マスコミの人はニュースに取り上げもしないのか?
『焼岳で続いていた地震が減ってきたようです』これも立派なニュースだと思うんですけどね。
まあ、安易に終息宣言や安全宣言ができないのは、理解しますけど。
ただ、報道するなら、責任を持って、その後も報道を続けて欲しいな、と強く感じましたね。

そこで、今日は、誰でも手に入る情報を使って、今の焼岳の状況を皆さんにもご覧に入れましょう。
いちおう、理系出身のあるじです。
グラフくらいは作れますからね。

まず、中尾平最寄りの地震観測点栃尾温泉での震度1以上の地震発生回数の状況です
素人の所見
完全になくなった、とはいいませんが、かなり減ってるのわかりますか?


そして、次が焼岳山頂近くに設置されている機械での観測データです。
これは、振幅が一定の大きさ(30μm:100万分の30m)を超える地震の回数です。
素人の所見
この地震の大半は、体では感じないもの。
報道されていた、2000回を超える地震というのは、このデータから来ています。

この山頂付近で観測される地震も、かなり減っていることがおわかりいただけますでしょうか。
なお、11月30日と12月1日のデータについては、まだ出てません。
揺れが減ってきたからか、気象庁から次の発表は週末明け、12月3日の夕方の予定です。
気象庁の皆さんも週末をお休みするということは、通常業務に戻りつつある、と考えていいのかな(希望的推測です)

で、最後に、これも気象庁の火山観測網のデータです。
中尾での上下動の波形画像です。
あるじが興味本位で、11月22日の0時から、6時間ごとの1時間波形画像を並べてみました。
素人の所見
素人の所見
素人の所見


まあ、小さくて見にくいでしょうが、イメージとしては、一番上の11月22日みたいに、白いグラフは、地震が発生していない、ということで、23日や24日のように、黒い波線がたくさんあるというのは、それだけ地震がたくさん発生したということです。
ピークには、ほとんど揺れ続けているような、感じかな(汗)

しかし、このデータからも、とりあえず、地震の発生が減ってきているのは、理解していただけるでしょうか。
まだ、ゼロではないのが、悲しいですけどね






また、京都大学防災研究所の先生の所見では
中尾地区で観測された地震は大きいもので震度3~4クラスのものがあったそうで、11月23日18時から25日12時の間に中尾地区での有感地震は約230回もあったそうです。
この数値を聞いたときには、ひどく疲労感を感じたことを、今でも覚えています。
おかげで、寝不足で疲れが取れないわけだ・・・、て思ったんですよ。


いまは、今回の地震について断層など構造性の地震の可能性も語られ始め、専門家の皆さんがいろいろ調べていらっしゃるようです。火山活動が活発化する様子もないことから、火山性地震ではないのは?という意見が出ているようですね。
最終的な結論が出るのは、まだまだ先なんでしょうけど、とりあえず地元住民としては、いろんな情報が欲しい。
不安を抱くお客さんから、いろいろ質問を受けるのは、私たち。
そんなお客さんが、少しでも安心できるよう、
◎わかっていることはこういうこと
◎わからないのはこういうこと
◎今の状況はこんな状態
いっときでも早く、お客さんに説明できるようになりたいです。

あれ、最後は愚痴になっちゃった・・・


Japan Meteorological Association announced the current situation earthquakes everyday.
But they didn't announced anything today and will give us the next information on Monday.
Is this mean the earthquakes in this area are finally ending?
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